スポーツのケガで悲しむ人をゼロにする!トレーナー森川稔之さんインタビュー

三津谷

今回はGoloden Age Projectの共同創始者でもあり、トレーナーとしても第一線で活躍する森川さんにインタビューさせていただきます。よろしくお願いします!

森川さん

よろしくお願いします!

現在の仕事について

三津谷

まずは、現在のお仕事について教えてください!

森川さん

現在の仕事としては、3つの柱があります。

1つ目が、アスレティックトレーナー(ストレングス&コンディショニングコーチ)としての仕事です。いわゆるスポーツ選手に関わる仕事ですね。

アスレティックトレーナーの資格は持っているのですが、チームの中ではどちらかというと強化するためフィジカルトレーナーみたいな役割で、週1.2チームだったり個人のアスリートに関わっています。

東京23FCのユース、東京農業大学の少林寺拳法部、安田学園高等学校の野球部、慶応大学の女子ラクロス選手の一部をトレーニング指導しています。

2つ目が、パーソナルトレーナーとしての仕事です。下は22歳から上は74歳まで幅広くみていて、基本的には元気で死ぬまで健康でいきたい!って方がクライアントに多くいます。

その中で、お客様の健康リテラシーをより高くするために、運動、栄養、休養をさまざまな面からサポートするのが仕事です。

3つ目が、講師としての仕事です。依頼されたトレーニング関連のセミナー講師と、専門学校での講師、接骨院企業の企業研修(トレーナー研修)をおこなっています。

スポーツ業界を目指したきっかけ

三津谷

トレーナーとしての仕事がメインでありながら、講師としても活躍されているんですね!現在の仕事(トレーナー)を目指したきっかけってありますか?

森川さん

競技者としてずっとサッカーをやってきたのですが、大学3年の最後に肩を脱臼をしてしまいました。最初にドクターに診てもらったときは『亜脱臼だから大丈夫だよ』って言われて『あ、大丈夫なんだ!』って思ってたら、2週間後にまた脱臼して、、、

そこからずっと反復性肩関節脱臼といって、相手選手と少し接触した脱臼してしまうみたいな状態になってしまいました。でも、3年の最後だったので、オペしなかったんです。そのままプレーを続けました。しかし、結局は満足にプレーできませんでしたね。。。

三津谷

なかなか辛い経験….

森川さん

でもその時にお世話になったトレーナーや理学療法士さんがすごくよくしてくださって、この人たちみたいに仕事したいなぁって思ったのがきっかけで、大学卒業後に専門学校に通い始めました。

仕事のやりがいについて

三津谷

もう少し聞かせてください。パーソナルトレーニングではどんなクライアントをみることが多いですか?

森川さん

一般の方については、エリアとしては、三軒茶屋、北参道、渋谷あたりを中心に、経営者、ドクターなどエグゼクティブと言われる方々がクライアントには多いですね。

またコロナの影響もあって、大きいジムに行くのが嫌だという方々もいて、そのような方をパーソナルでみることが多くなった気がします。

他には『肩が辛い』とか『腰が辛い』とか悩みをもっていて、それでも自分の体を動かしたいという希望を持って来ている方が多いです。

完全には治らないっていうのはある程度わかりつつ、体を維持していくためには治療だけじゃなくて、トレーニングも必要と感じている方々が、運動のスペシャリストに習うにはどうしたらいいかって調べたらってヒットしてくれたみたいで、、、

アスリートに関しては、ベーシックトレーニング(ウェイトトレーニング)ってある程度みんながわかってるけど、それをいかに競技につなげるかとか。いかにそれをパフォーマンスにつなげるか。みたいなところを考えているときに、教えて欲しいという依頼がやっぱり1番多いですね。

正直、これをやればパフォーマンスが上がるっていうのはあんまりなくて、いかに素材っていうか、トレーニングと競技パフォーマンスをリンクさせられる材料をたくさん用意しておいてあげれるかだと思うんですよね。だからこそ選手と対話することをすごく大切にしています。

あと、最近ではテレビ局の制作の方からもトレーニング関連で番組への協力依頼の連絡をもらうことなどもしましたね。そのときも「インターネットをみて〜」とのことで、発信の重要さを痛感してますね。

三津谷

発信するのはすごく大事というか、発信するのがあたり前みたいになってきていると思うんですが、森川さんが発信する時に意識していることはありますか?

森川さん

『何をしているヒトなのか。』『何ができるヒトなのか』を発信するようにしています。

その中で発信する時は、一般の方でもわかりやすいように書くというのは意識してますね。

玄人受けするっていうのはすごい大事だと思うんですけど、玄人が観てたところで、その人たちが盛り上がるだけで、あんまり面白くないなぁっていうか、そこに対して情報発信すると人はたくさんいるので。

そうではなくて、一般の方とかが『この情報が欲しかった!』って思ってもらえるようにしたいです。

ただ、その時にパズルような〜、『ここだけやっとけばトレーニング効果あります!』みたいな簡易的な情報提供するのではなく、本当にわかりやすく本質をついたものを提供できるようにって思いながら発信しています。

三津谷

トレーニング指導のスキルはもちろんですが、仕事を獲得するためにも発信する力も大切ってことですね。

ぜひ別企画(※ガクチカ)で、トレーナーとかスポーツ業界目指す学生に向けての話も聞かせてください。笑

どんな仕事をしているかはお聞きできたので、今の仕事のやりがいについて教えてください!

森川さん

やっぱりトレーナーとして結果を出したいってすごく思ってるので、

選手たちが、『今投げた感覚めちゃくちゃ調子いいんですよ』とか『何か今までプレイしてきた中で1番パフォーマンス発揮してきてる感じがします』みたいな感想をもらった時とか、『森川さんのおかげで体が動くようになりました』とか感想をもらったときが1番嬉しいですね!

安田学園での指導とかは最たるもので、現在の助監督から、選手が高校卒業〜大学に行くまでの3ヶ月くらいだけ見てあげてほしいって依頼されたのがきっかけなんですが、高校時代に指導したものを活かして『高校の時に教えてもらったトレーニングがあったから、大学でも自分でうまく体作りができました』っていう感想をもらって、『だから後輩にも教えてください』って言って、その子の後輩たちにも指導させてもらうことになったんですよね。

自分がトレーニングを見た選手に、別の選手を紹介してもらえるってやっぱり嬉しいですよ。

三津谷

紹介してもらえるって本当に価値を感じてくれていた証拠ですよね!

森川さん

特に高校生とか成長期の選手は、トレーニング指導で競技の方にもすぐ変化が出るから面白いんですよねー!

アスリートの場合、フィジカルの指導をしてレベルが上がっても、パフォーマンスに直結しないと意味がなくて、『トレーニングして心肺機能が上がったのに、試合では走れません。』だとトレーニングをする意味がないですからね。

これに関しては、一般の方たちも同じですね。ただ”ベンチプレス◯kgあげられるようになった。” とかではなく、トレーニングができるようになることで、日常生活でも楽に体を動かせるってなってもらえるように、トレーニングと動きはリンクするようにしっかりと説明しながら指導をしています。

三津谷

かなり丁寧に指導をされている印象をうけたのですが、クライアントの方々は、挙げられる重量という意味での成長はもちろんのこと、トレーニングに関する知識もついていきそうですね!

森川さん

そうなんですよ!トレーニングのどの部分が動きにつながるか理解した上でトレーニングをしたほうが効果もありますからね。僕としてはすごく伝え甲斐がありますね。

また面白いことに毎回説明を丁寧にしていると、より深く知りたくなってくるみたいで、僕のトレーニングを受けてくださっているお客さんの中には、解剖学のテキスト買っている人もいるくらいです笑

三津谷

仕事の面でかなり充実した様子が伺えるのですが、今後やっていきたいこととかってありますか?

森川さん

コロナウイルス感染が拡大してしまったので、なかなかいけていないですけど、アジアでの活動は復活したいなと考えています。

コロナ感染拡大前までは、GAPの活動を通して繋がった仲間が世界各地にいるというのもあって、トレーニング後進国にウォーミングアップを教えに行ったり、知識を普及する活動も少しずつできていたんですよね。また、海外渡航が出来るようになったら繋がりを大切にしながら少しずつ広げていけたらいいなって思ってます。

もう一つは、トレーナーがトレーニングに関するセミナー知識を深めるセミナーも必要だけど、一般の人たちの方向けのワークショップというか、健康の意識を高めるスクールみたいな形での普及活動をやりたいなと思っています。

このいずれも、自分がトレーナー業界で活躍することはもちろん大切なんですけど、後進の育成をしているのもあるので、そういう子たちが活躍できる場所とか機会を作っていきたいなと思ってます。

三津谷

活動していく中で大事にしていることとかってあるんですか?

森川さん

ケガとか痛みとか何かそういうのに悲しむ人をなくしたいっていうのをずっとコンセプトにしてやっているですけど、ここ10年で技術が進んだこともあって、トレーナーの知識はめちゃくちゃ上がったけど(コロナとかITの発達もあって)一般の方たちのフィットネスレベルは落ちたという話があるんです。

私たちトレーナーが学ぶ理由って、目の前のクライアントを良くしたいって思って勉強して知識がつけているのに、ケガや痛みで悲しむ人が減っていなかったら意味がないというか、、、

学ぶだけでなく、普及していかないといけない理由というのがそこにありますね。

パーソナルで指導している方たちが、口コミで広げてくれたり、正しい知識をもって家族に伝えてくれたり、そうすると多くの人に正しい情報が伝わっていくと思います。

そういう活動をパーソナル指導なり、グループ指導なり、一般の方でも、それがアスリートの方でも、正しく丁寧に伝えていくことをやっていきたいなって思っています。

三津谷

トレーナーとして知識を高めるというのは大前提にあって、その上でなぜ学ぶのか。を考えると普及しないといけないってなっているわけですね。

ありがとうございます。

読者に向けて

三津谷

このS-PORTというメディアは、森川さんが創業したGAPが運営元になっているメディアで、これからスポーツ業界で活躍する人に向けたメディアです。今業界で頑張っているGAP卒業生へ、そしてこれから活躍するスポーツ系学生へのメッセージをお願いします。

これを読んでいるGAPの卒業生へ

森川さん

GAPという組織は、『世界を牽引する存在になるための教育』って言い続けていたので、やっぱり常に挑戦し続けてほしいなぁっていうのはすごく思っています。

学生の時には、自分の可能性に挑戦しろってすごく言い続けていたと思うんですけど、どうしてもやっぱり社会人になるとその環境に慣れてしまって挑戦することとか、自分の可能性とか考えなくなっちゃうので。

何かそれは自分自身も可能性にチャレンジしたいなぁって思うし、GAP OB OGもみんな自分の可能性を信じて、常に挑戦してもらいたいなって思います。

これを読んでいる学生の皆様へ

森川さん

まだまだ正解のない業界なので、すごい苦労することもたくさんあると思いますが、だからこそできることってまだまだたくさんあるので、色々なことに挑戦してもらいたいなと思います。

未開拓な業界と言われながらも、先輩たちが築き上げてきた文化でもあります。そういう先輩とのつながりを大事にするためにも、学生のうちから学校の中だけにとどまるのではなく、先輩のところに会いに行ったり、企業を見学しに行って欲しいです。

ほんとに学生のうちはお金がないかもしれないけど、その分時間はたくさんあるので、その時間を無駄にしないように目の前のアルバイトでお金を稼ぐんじゃなくて、大学生なら4年間、専門学生なら2年間を大事にしていろんな経験をしに行ってもらいたいなと思います。

最後に、視野の広さは移動距離に比例するっていう言葉が僕は好きで、やっぱりウェブで話できる時代なんですけど、だからこそ直接会いに行かないと感じられないものを大切にして欲しいです。

学生のうちから色々なところに出向いて、色々な人に会ってっていう経験をできてるか、できてないかで、自分のやりたいこととか自分の人生って大きく変わるんじゃないかなぁと思います。

三津谷

このインタビューをオンラインでおこなっていることを後悔しております。笑

次回は直接会って話を聞かせてください!本日はありがとうございました!

森川稔之( Toshiyuki Morikawa)

・一般財団法人スポーツアライアンス理事
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
・JCCA認定マスタートレーナー


指導の中ではカラダだけでなく、メンタル面にも着目し、選手の心の成長やチーム内でのコミュニケーションの改善などカラダとメンタルの両面からチーム力向上のサポートを行っている。また、スポーツチームへの指導だけでなく、一般の方へのパーソナル指導や専門学校の講師、セミナー講師など幅広く活動している。